適応

1学期を半分終えて思うことといえば、いきなり「出席」という判子を教えてもらうのにハードルが上がったと感じる。

今まではなんとなく授業では当たり前の教室にいて、半分授業に耳を傾け、いわゆる「内職」を進める、

そんなようになんとか学校に適応してきた。

これは自分なりに学校という極めて画一的な環境に馴染む、生きていく、そんな手段の一つだった。

だが、このコロナ禍によってそれも許されなくなり一日中机に向き合うことになってしまった。

どこで道を踏み外したんだろう。自分にあった学校を自分で見つけ、自分で入学を決めたはずなのに。

学校という場所に期待を持ちすぎたのかもしれない。

「適応」というのはそこまで簡単なことじゃない。

この記事を書いた人

幸田良佑

2003年、山梨県生まれ。2021年、自由学園男子部高等科卒業。同年、東洋大学社会学部第二部社会学科入学と同時にニュースを専門とする番組制作会社に入社するが、1ヶ月を経たずして退職。以降、児童館、放課後児童クラブ、学童保育所、大学図書館勤務を経て特定非営利活動法人TENOHASIに入職。2022年より特定非営利活動法人わかちあい練馬 事務局長・理事に就任。