「3歳から社会人」

「学校は小さな社会」と捉え、特色ある実践を続けてきた自由学園が「社会」をこうしたインターンシップに見出していることは極めて残念である。自由学園は長らく「日々の生活の中から学ぶ」ことを教育理念としてきた。短期インターンシップを「生活」の一部と捉えることは難しい。「才能」などではない、「よく生きること」を教育を通じて伝えてきた自由学園に勇気づけられ、私はここで学ぶことを選んだ。しかし今、自由学園をみたとき、私の望んだ学校の姿をどこに見出すことができるのだろう。

この記事を書いた人

幸田良佑

2003年、山梨県生まれ。2021年、自由学園男子部高等科卒業。同年、東洋大学社会学部第二部社会学科入学と同時にニュースを専門とする番組制作会社に入社するが、1ヶ月を経たずして退職。以降、児童館、放課後児童クラブ、学童保育所、大学図書館勤務を経て特定非営利活動法人TENOHASIに入職。2022年より特定非営利活動法人わかちあい練馬 事務局長・理事に就任。