こどもたちの「けんか」

 「子どもの喧嘩は止めずに見とけ」って言うけれど、見てるだけでは僕がつまらないので、とりあえず「どしたの?」と聞く。たいてい「ふんふん」と頷くだけだが、いずれ言葉のぶつけ合いからそれぞれの怒りの告発に変わるので、そこでそれぞれの言い分を聞き、気になったことは聞き返す。大切なのは、どっちが良いとか悪いとかジャッジしないこと。子どもは大人が「判決」を下してくれると思っているが、その期待には一切応えない。そのうち怒りの原動力が絶えて諦めるか、怒りの矛先をぼくに向け始めるのでそのあたりで退散する。とりあえずそんな感じで良いと思っている。

この記事を書いた人

幸田良佑

2003年生。名古屋市出身。
生活困窮状態にある人々の支援に取り組む。
特定非営利活動法人わかちあい練馬 理事・事務局長、特定非営利活動法人TENOHASI 生活相談員・事務局、認定NPO法人ACT練馬たすけあいワーカーズふろしき 広報、サポート練馬 事務局長、など。